かの有名な王と長嶋も〈あの様な成績を残せる〉訓練と努力がなかったとしたならば、当然あのような成績は残せなかったでしょう。
我々の場合にでも努力の量、質を同じ様にすることは本当は不可能ではないのです。

もし、何らかの理由で訓練と努力をせざるを得ないところまで貴方が追い込まれ、自分を鍛えて成績を上げたとする。
そうしたならば、それ以前の成績は“できなかった”のではなくて、追い込まれた時のような力を“出さないでいた”ことになるでしょう。
それはスポーツでも、会社の売上げでも、個人の技量でも皆同じことなのです。
きびしくいえば本当の力を出し惜しんでいたことにもなります。

つまり、今の原因づくりがいい加減だったとするならば、将来の結果はやはりいい加減になるのです。