『人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり』

「人材」を登用し、「人材」の力を生かしていくことによって勝ち抜いた戦国の名将・武田信玄の言葉とされています。

個性豊かな武将達が活躍し、戦国最強といわれた武田軍。その中心にいた信玄の人に対する見方・考え方が表れた言葉として、冒頭の一文はたいへん有名です。私たち企業の浮沈も言うまでもなく『人』によるものと考えます。その中でも、大変大事な「サブリーダー」について今回は考えていきたいと思います。

アリミテッドの経営者セミナー

サブリーダーとは

会社組織の発展には、トップリーダーの右腕となって共に戦うサブリーダーの存在は欠かせません。信頼できるサブリーダーの存在ほど、トップリーダーが望んでいることはないでしょう。しかし現実には、サブリーダー育成が思うようにいかないと悩む方は多いようです。経営感覚や責任感、危機感などにギャップを感じる、思うように動いてくれない、頑張ってはいるが物足りなさを感じる等々と、サブリーダーに対する悩みは尽きません。

結論から申し上げますと、それはサブリーダーの問題ではなく、トップリーダー自身の問題です。そもそも、サブリーダーとは何をもってサブリーダーというのでしょうか。サブリーダーとは、トップリーダーの〝思い〟を誰よりも共有している人のことをいいます。そして、本来あるべきトップリーダーの〝思い〟とは、誰よりもスタッフの喜びを思い、誰よりもお客様の満足を強く思う〝思い〟です。そうしたトップリーダーの〝思い〟を誰よりも共有している人がサブリーダーとなるのではないでしょうか。

つまり、サブリーダー育成の急所は、思いを共有したいと思われる魅力的なリーダーの存在その一点にあると考えます。

 

リーダーの魅力とは

アンリミテッド創立者はまさに、思いを共有したくなるほどの魅力溢れるリーダーでした。創立者自身、四六時中、我々スタッフのことを思い描き、苦悩するクライアントを案じておられました。その努力は、「何故そこまで?」と思わせるほどでした。結果として、「他の誰よりも私のことを解かってくれている」と感じるスタッフやクライアントが数多くいました。創立者が語る仕事観も人間観も人生観も使命感も、理解するには困難を極めましたが、「この人についていきたい」と思ったものです。そして行き着くところは、創立者は何を考え、何を思っているのかと考えるようになり、同じ〝思い〟に立ちたいと自然と思うようになっていたのです。これが、リーダーと思いを共有する実態であり、思いを共有したいと思わせるリーダーの姿ではないかと思います。

リーダーの魅力にも、先見性、柔軟性、独創性、謙虚さ、正義感、包容力、情熱、等々、様々な要素があります。そのなかでも「私のことを解かってくれている」と感じさせる魅力は極めて大事だと考えます。

難しいテーマではありますが、ぜひとも、私たちは人間的魅力や〝思い〟の強さを感じさせる自己自身へと自らを磨きつづけていきたいものです。努力はしているのに・・・と落胆することはありません。昨日の自分より前進することです。以前はできていなかったことが、できるようになっていることを大事にすることです。継続している努力を決して諦めずに、魅力的なリーダーを目指してまいりましょう。

 

参考書籍

「アンリミテッド・フィロソフィー」

P39ー40 人材育成―組織の団結   P128 人の心を知る努力