例えば、料理を作るのが好きなAさんがある日、自分が美味しく食べることしか興味のないBさんと一緒に評判のレストランへ食事に行ったとします。
Aさんは一つ一つの料理を深く味わい、食べる度に頭の中がフル回転をします。

それは「私が作るならばどうするのかな」と考えているからです。でもBさんは一つ食べた瞬間には、もう「次はとんな味の料理かな?」と考えます。複雑に混ざり合った味を味わうだけで、それ以上の何ものでもありません。

あるいは、料理人だったとしたならば、もっと真剣です。
自分が作ってそれ以上にしたいから当然切実にもなります。
自分のお客様に出す料理に責任があるのですから、自分なりに納得をしたいのでしょう。

つまり、料理が好きな三人が、同じものを食べてはいても、味わい方は三者三様になるのです。
それは、一人は「食べることだけを目的」にしている人と、次に「単に料理に興味を持った」人、そして、もう一人はプロの料理人で「自らの向上のために」との目的を明確にした人との三人です。
その結果、同一のものを目の前にしても、受けとめ方が全く違ったものになってしまいます。
真剣さ、責任感、それに向上心という、心構えのレベルの違いが、結果的に身につけることのレベルの違いとなって現れてくるのです。

何事も、学ぼうとする時にはそれなりの態度が見えるものですし、それは後に当然事実現象(結果の違い)として出てくるものなのです。

問題意識・自己成長