ミッションが支えになる

 

コロナウィルス、自然災害など様々な苦難に苛まれた2020年が終わり、新たな年がスタートしました。今年こそは!と決意新たに、希望を胸中に抱いて「行動」を開始されたことと思います。

新年や期の初めに、多くの企業では経営方針発表会やキックオフ・ミーティングと称した式典を催し、全体像であるビジョンや新たな目標を掲げることでしょう。私たちアンリミでは、毎年1月に“新発式”と称し、毎回大事に行ってきました。スタッフが集い合い、新たな決意を起こすための式典です。

(2021年の開催は会合形式の開催は避けオンラインでライブ配信をさせていただく予定です。)

クライアント様の中には、この“新発式”を見て、自社でも開催されているようです。最近では、弊社とご縁のない会社様も同じ名称でのイベントを行っているようで、各所に広がっていることに嬉しく感じております。

この式典で、私たちがこだわっていることは“ミッション(使命感)”です。ビジョンや目標を支える“ミッション”です。つまり、“何のために”ということを共有することであり、一人一人にその自覚を促すことでもあります。

 

しかし、どうしても使命感・ミッションというと、少し窮屈に感じられるのかもしれません。

私が結婚式場の総支配人として現場を指揮している時に、アンリミ創立者から、

「皿洗いをされているパートさん達がいなかったら、どうする?」と問いかけられたことがありました。私は率直に

「困ります」と応えると、

「では、その方々に日頃、何と声を掛けているんだ?」と、さらに聞かれる。私は、

「・・・ご苦労さまです・・・と。」 そこで創立者は

「それは労いだけれども、皆様がいないと立派な披露宴も、華やかなお食事や感動の提供もできないのです」と伝えるのだと指導されました。

つまり、この仕事は単なる皿洗いではないのだと。それから、パートさん達を自宅まで送る時や、休憩時間にお茶を飲む場面で、そのようなことを飾らず、素朴に、私は伝えてきました。そうすると、まさにモチベーションが上がってくるのを感じました。

 

大事なことは『どんな仕事でも、どのような立場であろうと、誰かの役に立っている。役に立っていない仕事はない』ということです。

全ての仕事、全ての人には、かけがえのないミッションが必ずある。自らがミッションを発見し、自覚することで、日常生活にも、仕事にも、更なる喜びや充実感が生まれると思います。それにより、また一歩前進できる。そのことを先の指導の中では実体験しました。

 

 

持つべきプライド

 

そこで思うのは、全てのスタッフそれぞれにミッションを自覚することが望ましいことではありますが、なかなか難しいことも現実です。イソップ童話“三人のレンガ職人”※にあるように、仕事に対する捉え方や考え方は三者三様です。(※書籍「経営の人間学」15ページ参照)

しかし、自分の仕事に対する“プライド”あるいは“誇り”があれば、同じことを同じようにやっても結果は同じとは限らないのではないでしょうか。

 

一言で“プライド”と云っても様々です。

前述した結婚式場は、選ばれない理由のほうが簡単に見つかるような結婚式場でした。その営業先にて「なぜ、おまえの結婚式場で式を挙げるのか?」と言われる。そこで私は、「新郎新婦を想う気持ちはどこにも負けません!他よりも良い結婚式にします!」と。

これしかありませんでした。もちろんその裏付けとして、他式場がやらないことや自分たちがやれること、それら全ての実践もしていました。

そうして、テクニックではない熱意や、自分に偽りのない想いがプライドとなり、それが相手に伝わる。

そして、「あなたに任せます」となりました。

つまり、私たちが持つべきプライドとは、ヒューマニズム溢れた利他スピリッツであり、周りの人々の幸せの現実化を強烈に想い続ける自分です。

また、立場ではなく職業人、社会人、一人の人間としてのプライドです。

しかし、それは単なるお人好しのプライドではいけません。仕事における能力面も磨きながらも、正しい哲学を学び続ける。これら両方の裏付けがあるプライドが大事なのではないでしょうか。勿論、簡単な事ではありませんが・・・。

 

こうした“プライド”という実体が存在すれば、たとえ環境が厳しくなっても、めげないで何とかしようとなります。また、次々と手を打てる。

しかし、反対にプライドが弱い、または、欠如しているならば、全てに躊躇し、ネガティブになってしまうばかりです。

 

2020年はコロナウィルスによって私たちの日常は大きく変わってしまいました。今後もウィルスやその経済的な影響を無くすことはできないのかもしれません。しかし、私たちにしかない「ミッション」や「プライド」までも奪い去ることはできません。

 

私たちは、このような時だからこそ、これまでにもまして正しい哲理を学び続けると共に、本質と現実の両面において“新たなる挑戦”をして参りたい。その一人の姿こそが「希望」を生み「勝利」へと繋がっていくものと確信しています。

 

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。