店長が育たないのはなぜなのでしょう?
状況
ある地方でベーカリーチェーンを営む社長。 パートさんとアルバイトの管理ができる店長を育てようとしてきたのですが、なかなかうまくいきませんでした。期待する人に任せようとすると辞めてしまうことが繰り返されていました。
社長として言うべきことは言い、指示も注意もアドバイスも、やるべきことはやっています。しかし、店長や右腕が、なかなか育たないのはなぜなのか?
その社長は、毎月のレギュラーカウンセリングの際に アンリミのカウンセラーに、疑問をぶつけました。
思うようにならない状況をひと通り話し終えた後、担当カウンセラーが話したのはこのような内容でした。
「思うようにならない人と、どう向き合えばよいのか。相手の思いを叶えた分だけ、相手はこちらの思いを叶えてくれるというのが私たちの考え方です。思いを叶えるとは、今ある具体的な要望に応えることばかりではありません。
実際には、思いを受け止めること、それ自体がすでに相手の思いを叶えることになるとも言えます」と。
人材教育・社員教育 社員談
店長勉強会
「 業績悪化をどう捉えるのか 」
店長勉強会 参加スタッフ談
社長の期待に応えたいという思いはありましたし、スタッフを育て業績を上げていくことを目指していました。
が、全店舗とも業績が今一つの時期が半年ほどつづきました。スタッフたちもみんな頑張っていましたし、どうしてお客様が減るのか、どこに原因があるのか、どこを改善するとよいのか、わからずにいました。
そうした状況のなか、わたしたち3店舗の店長が集まり、アンリミさんの勉強会が始まりました。
カウンセラーの方が各店長から店舗やスタッフたちの状況を聞き、結果を変えるための考え方と実践する角度を教えてくれました。そして、業績悪化をどう捉えるのか。社長の指示や言動をどう捉えるのか。頑張るスタッフをどう捉えるのか。くわえて、お客様をどう見て、自分をどう見つめ直すとよいのかというようなことを何回かの勉強会を通して気づかせていただきました。店長勉強会を受けた結果、次第に業績も変わりはじめ、リピーターも増やすことができました。
クライアント社長談
「 なぜこの仕事をやり始めたのか 」
カウンセラーの方が言うには、「業績が下がった時に、当然、社長はその原因を店長に追及したと思います。だから、店長の皆さんは数字・業績ばかりを気にするようになっていました」ということでした。
そして「何をしても業績が回復しないから、ますます数字を気にするようになり、そうすると、どうしても笑顔は少なくなり店の雰囲気は落ちていきます。だから、なぜこの仕事をやり始めたのか、原点にもう一度立ち返っていただきました」ということでした。
今では各店長が一番活き活きと接客し、その勢いがスタッフに伝わっている様子です。