新・無限提言 ~希望の明日へ~

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企業の存在価値の追求 -盤石な経営基盤の確立4

先日、サービス業を営むある会社の社長とお会いする機会が有りました。その中で、

『会社が生き残っていくためには、何をどうすればよいのでしょうか?』と質問をいただきました。集客、人材の確保、育成、新たな事業展開、時代状況の変化への対応など様々な課題を抱える中での問いと感じました。

それに対し、生き残ることを考えるのではなく、お客様や地域から何が求められ、どういう企業が望まれているのか、所謂、存在価値を改めて確認してはどうですかとお話しをさせていただきました。

 

経営の目的

だが、会社を存続させないことには、スタッフを守ることはできないし、社会貢献もできない。変化激しい今の時代、そんな悠長なことは言っていられないのでは?という意見もあります。確かにその通りです。けれどもここに、大きな落とし穴があります。

生き残るための企業経営と、地域社会やお客様のための企業経営。微妙な違いでありながら、そこには、決定的な違いがあります。

創業間もない頃は、意識・無意識にかかわらず、何をすればこの地域で受け入れられるかと考え、商売をしていたはずです。それが時間経過とともに、存続することが目的となってしまう。

つまり、企業存続のための地域社会、企業存続のためのお客様になってしまうのです。目的の誤りに気づかず、すべてが逆さまになってしまう。

企業の大小にかかわらず、何のために経営をするのか、企業の存在価値を追求することが極めて大切です。

 

存在価値の追求

「存在価値」と言っても、価値には様々あります。身近な言葉で言えば、安いという価値と高級という価値、あるいは、便利という価値もある。環境配慮や健康志向という価値もあります。

時代の流れや地域の違いによって、求められる価値は変化しています。三十年前と現在、都市部と地方、日本と海外とでは、求められる価値は明らかに異なります。そうしたなかで、どこに存在価値を置くのか、もしくは、どう存在価値を創造していくのか。

たとえば、セルフサービスが主流となったガソリンスタンド業界でも、今なお、有人スタンドを貫く企業がある。経営的視点でみれば、非効率、労働生産性が低い等々の問題があるはずです。そのなかでなぜ、有人を貫くのか。それは、有人でなければ果たすことのできない価値を追求しているからではないでしょうか。オイル交換のタイミングやタイヤ空気圧の点検等々に関わり、お客様の安全を守るという使命が、本来その企業にはある。有人という長所を活かし、サービス内容も含め、新車・中古車販売、車検、カーリースやレンタカー業務など、時代の流れに合わせ変化させている面もある。

これは存在価値を追求した一つの事例ではないかと思います。もちろん、同じことをしても、目的に誤りがあれば存在価値を創り出すことはできません。

大事なことは、時代の大きなうねりのなかで、『お客様の満足』を根幹に、自分たちだからこそできることを、積極果敢に追求していくことです。

アンリミテッドの創立者はこう言っていました。「他のコンサルタントができるのならば、アンリミはいらない。しかし他のコンサルタントができない、身代わりが利かないとするならば、どんな苦労があってもやらなくてはならない、そう考えています」と。

小規模であっても、だからこそできる存在価値はきっとあります。何のために経営をするのか。時代の変化のなかで、企業の存在価値を追求していかなければ、価値はなくなってしまいます。結果として存続はできないということです。

生き残るために存在価値を追求するのではありません、存在価値を追求するから生き残るのです。いかに喜びを、いかに満足をと、この一点をベースにして、縦横無尽に方法論を展開し、地域社会や個々の業界における存在価値を創造する戦いを共にしてまいりたい。

 

テキスト

『経営の人間学』

P13 目に見えない世界

P101 使命の自覚

2019-09-01|

喜びの存在 ー組織の活性化3

よろこび

 

以前に、全社的テーマを「新たなる挑戦・『PRIDE』」と掲げて戦ったことがありました。このテーマにおける大事なポイントは、“喜び”の存在だと語り合ったことを今でも覚えています。

世の中は、確かに少子高齢化による人手不足の問題や、
そのことにより業界自体が停滞していることは実感として認めます。
しかし、人手不足や、厳しい業界であっても
喜々として頑張って働いている実態(そういう会社)も存在します。
“人手不足”や“厳しさ”が原因ではなく、“喜び”がないことが原因(本因)で
直面する現実に心を奪われてしまい、
将来を描けなくなってしまっているように思います。

忘れてはいけないのは、自分を含めた一人ひとりの内面にある喜びの存在ではないでしょうか。

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2019-08-01|

強固な組織をつくる ー組織の活性化2

 

 

「どうしたならば、強固な会社組織をつくることができるのでしょうか」

との質問を経営者の方々からお聞きすることが有ります。それに対し、逆にこうお聞きします。

「社長、なぜ強固な会社組織をつくりたいのですか?」と。

 

「強固な組織」というと、働き方の多様化、個性の尊重、自由で伸び伸びとした気風などとは、どこか相反するように聞こえるかもしれません。私たちは個々の特徴を重要視しない・自己犠牲をともなう組織を良しとする考えは毛頭ありません。が、良い仕事、結果をもたらす一因として、組織力の向上、活性化はとても大事な要素だと考えます。

少ないスタッフで戦っている中小企業にとって、時に互いが互いを助け合い補い合える強固な組織を作ることが、たいへん重要なテーマとなります。

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2019-07-01|

事業展開を考える -盤石な経営基盤の確立3

 

苦し紛れはいけない

最近、何社かのクライアントが新しい事業を展開されています。
『良かったですね』、『オープンが楽しみですね』と仲間からの祝福と励ましのエールが贈られる。みんな心から成功を願っている。一方で、笑顔でこたえるオーナーやトップリーダーの胸の内には、言うに云えない不安や悩みを常に抱えているのではないでしょうか。私自身も新規事業やリニューアルなどに関わるなかで、その大変さや難しさを痛感してきました。
また、『新たな事業展開を考えていますが、どうでしょうか』と、意見を求められる時がありますが、慎重にならざるを得ません。なぜならば、実際に、誰がやるのか、何処でやるのか、そして、どのような考え方を基に展開しようとしているかによって、すべてが変わってしまうからです。

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2019-06-01|

若手スタッフが辞めてしまう! -人を育てる4

 

 

元号が『平成』から『令和』へと変わりました。思えば、時代と共に人材教育の難しさも変化してきていると感じます。

この5月、世の中では10連休、大型連休だと賑わっていますが、飲食業などにとっては書き入れ時であると共に、アルバイトはじめスタッフの確保、モチベーションの維持が非常に難しい面があります。

ニュースでも取り上げられた外食チェーンやコンビニで起きた問題。アルバイトスタッフが意図的に問題行動を自ら動画投稿する。なかなか理解し難い行動ではないかと思います。

また実際に、あるクライアントの社長からあった話ですが、昨日まで元気に出勤していたスタッフが次の日から突然来なくなってしまった。理由を確かめると心身の問題だとのこと。そのような予兆は全く気付かなかったし、思い当たらない。全く理解できないと。社労士に相談するなど対応はしたものの 、必要最小限の人員で経営している中小企業にとって非常に大きな問題となります。

相手を理解することの難しさはこれまでもお話ししてきましたが、時代が移り変わる象徴的なこの時に、私たちに何が問われているのか、あらためて考えていきましょう。

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2019-05-01|

サブリーダーの育成  -人を育てる3

『人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり』

「人材」を登用し、「人材」の力を生かしていくことによって勝ち抜いた戦国の名将・武田信玄の言葉とされています。

個性豊かな武将達が活躍し、戦国最強といわれた武田軍。その中心にいた信玄の人に対する見方・考え方が表れた言葉として、冒頭の一文はたいへん有名です。私たち企業の浮沈も言うまでもなく『人』によるものと考えます。その中でも、大変大事な「サブリーダー」について今回は考えていきたいと思います。

アリミテッドの経営者セミナー

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2019-04-02|

人を大事にすることとは  -人を育てる2

 

「アンリミさんから度々言われて、スタッフやその家族も含め人を大事にする大切さは感じていますが、具体的にはどういうことなのか、ボンヤリとしています」と、先日ある合同勉強会で質問を受けました。

今回は、人を大事にすることとはどういうことなのか?とのポイントで学んでいきたいと思います。

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2019-03-01|

アンリミテッドはどんな会社なのか?

(2019ニューイヤーコンベンション 主催者挨拶より抜粋)

 

昨年末の12月に、あるクライアントの社長との懇談の折に、あらためてこんな質問をされました。

「ところで米原さん・・アンリミテッドクリエーションは何の会社なの?何を売ってるの?」と。

なかなか一言で申し上げるのが難しい会社なのですが・・本日、初めてご参加頂いている社長・幹部の方々もいらっしゃいますので、その時のやり取りを申し上げますと・・「アンリミテッドクリエーションとはどんな会社なの?」答えて曰く「会社を良くする会社です」。

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2019-02-01|

『出航』~希望の港へ向かって

 

「行き着く港のない船に、風は決して帆を押さない」(ミシェル・ド・モンテーニュ)

 

昨今の混迷する社会と全く先が見えない〝大時化(しけ)の海〟のような経済を背景に、この僅かな一文を重ね読めば、その意味は理解し難くとも、実感するところは、少なからずあるのではないでしょうか?

帆船は逆風をも推進力に変えて、前進するといいます。つまり、どのような状況下に置かれようとも、目的を見失わず、目的地へと向かう信念を失わない限り、〝逆風だから・アゲインストだから〟と言って、帆を降ろし立ち止まっていることはない。また、海が時化ているからといって、臆病に手をこまねいていることもない。もしそうであれば、まさに漂流。大海原を彷徨い流され、座礁するのを待つだけになってしまう。事実、このアゲインストの風を読み、逆風を掴み前進と拡大の力にして進んでいる船=企業も存在しています。

偉大な冒険者として知られる「キャプテン・クック」(イギリス海軍大佐 ジェームズ・クック)の航海エピソードにはこうあります。 (さらに…)

2018-12-28|

自己変革とは 正しい自己認識から  -自己変革に挑戦2

 

 

2018年も総仕上げの時期となりました。こちらをご覧下さっているお一人おひとりにも、この一年、大小さまざまな出来事があったことと思います。

先日、大手自動車メーカーのトップが突然の逮捕、役職を解任されるという驚きのニュースが流れました。各メディアで報酬額の過小記載や私的損失を会社側に付け替えたなどの容疑で逮捕に至ったと報道されておりますが、フランスと日本の行政トップが協議するなど、政治を巻き込んだ大きな問題になってきています。事の真相はこれから明らかにされると思いますが、今回の件を通じて個人的に思うことは、どんなに経営能力を持った人間であっても、自己自身の姿を知ること、正すことは、なかなか難しい面があるのではないかということです。ましてや、その存在自体が大きければ大きいほど、周囲に多大な影響が及ぶ訳で、私たち経営者、トップリーダーにとっては、自己認識の重要性を再認識する出来事ではなかろうかと思います。

私たち自身が、より善く現実を変革していくために、先ず自らを知るためのポイントを考察して参りましょう。

 

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2018-11-30|